今井心 山王ジュニア→AmazingAcademy山梨
各県のトップレベルが集まり関東で台風の目となっているアメージングアカデミー山梨の難関セレクションを突破。
久保建英選手が見出されたバルサキャンプの運営会社ASLJが手掛けたジュニアユースチームと紹介すれば理解が進むかもしれない。1つ1つを積み上げゴールを目指す。
まるでレンガを積み上げるように設計の通り真面目にコツコツと。ロジックで道を切り開いたとても参考になる事例だと思う。
速い、強い、デカいのどれにも当てはまらない。スーパーなドリブルは無いし所属チームの試合を見に行けばきっと「どの子がその心君なんだろう」と、みんなわからないかもしれない。
バルサキャンプやエコノメソッドキャンプに定期的に参加し、秋田に居る選手達には見えていない基準を知識として体感として得ている。時間や費用が掛かるのは間違いないが、下手をすると現役中獲得することなく終える選手も多い向こうにあるその「何か」を自らが飛び込む事で獲得し合理的に掴んでいる。
チームが求めるモノは何か?というゴールから逆算したセレクションへのトライ。それがこれまで参加してきたキャンプと紐づいているから精度高くそれを表現する事が出来たはず。
ここまで2度海外でプレーをし、県外キャンプは毎年数回。それらの全てがセレクションに繋がり、個としての評価を受けたと推察する。正しい方法で努力をする。大人が道筋を示してあげ、その中で選手がフルコミットする成功事例。おそらくこの正しく努力を継続するのが一番難しい。選手にも、保護者にも。そこに今井心と今井家だから出来たという強さが隠れている気がする。
お母さんへインタビュー!
小学校入学前に行われた町内の歓送迎会でたまたま山王ジュニアの保護者の方と知り合いになり、息子がサッカーをやりたがっている事を伝えたら「U10の試合には1年生でも出られるよ!」と教えてもらい体験に参加。
小学校入学式当日の午後に初めて練習参加しそのまま入団。当時の監督から、スポ少が5・6年生メインの練習になってしまうのでアキスポというスクールに行ってみてはどうかと勧められる。その日の内に検索し加藤コーチに電話をし、その週の土曜日に体験。本人が楽しんでいる様子を見たり「また行きたい」と話したりした事や、同じくらいの年代の子供達子がお父さん達と一緒になってのびのびゲームに参加している光景に感銘を受けてその日の内に入る事に決めた。
当時はコーチから言われた事にとにかく真面目に取り組み、練習の理解が早かった。自己主張することが少なく、ゲームの中で自分の思うようなプレーが出来ずに泣く事も。本人にとってのサッカーが変化したのはアカデミーにチャレンジする事を決めてから。「選ばれる」という事に、周囲の人と競い合い、高い意識をもってサッカーに臨まなければいけない気持ちが芽生えたと思う。
3年生の夏休みに初めてバルサキャンプに参加し、その後もサカイクキャンプやエコノメソッドキャンプへ続けて積極的に参加した。
キャンプの会場はレベルが高い関東圏を選んだ。海外遠征や海外で実施される大会に向けたセレクションへも2度チャレンジ。どちらも関東圏の選手が集まるセレクション。ゲームの中でのアピールの仕方は秋田では絶対に見たり感じたり出来ないもので、マイボールの声、コーチング、味方への要求の嵐…この中でプレーした経験は進路を決定するセレクションの準備になったと思う。
サッカーに対して高い意識を持ち、高いレベルの試合経験を積んできている人たちの中でコミュニケーションを図り、自分が何をすべきか考え実践する力を育んだ。
県外キャンプや海外チャレンジへの参加は個の力を高めると共に、「サッカーをもっと知る」という事が大きな狙い。知識を増やして、視野を広げ、他県・他国の人達とコミュニケーションをとって、サッカーをもっと知ることで、考え方の幅を広げ、自分なりの考えをもってプレー出来るようになって欲しいと思った。
参加費は簡単に出せるものではないが、これまで参加したキャンプでの様々なコンセプトに基づいたトレーニングは、キャンプに参加している選手の所属チームの指導者が見に来て勉強していく程質の高いもの。
ただ、本人が話を聞かず、何も考えないで参加しているのを見るとお金をドブに捨ているような気持ちになる。3年生の時に初めて3泊4日のバルサキャンプに参加した時は、本人が理解できるよう夜な夜な親子でトレーニングの振り返りをした。
その後5年生まで夏・冬と親元を離れて単独で繰り返し参加したことで得るものは大きかった。
海外に行くチャンスは年齢が上がるに連れてハードルが高くなっていくので小学生の内に海外に行くチャンスが得られたことは非常に有難かった。
バルセロナの地でサッカーが出来た事、日本と大きく環境が違うインドでサッカーをしてきたこと、いずれも10日間ほど親元を離れてサッカーをしてきたことは、今の進路選択に結び付いている気がする。
保護者としては、アカデミーに入会した時点から「県外の進路もある」という考えではあった。5年生になり、県外のJクラブや街クラブについて情報収集に努め中学サッカー進路ナビという本や複数のJクラブのサイトを見た。
しかし、現実的に仕事を辞めることは難しく「行くのであれば寮がある所」と限定した事で選択肢がかなり絞られた。
バルサキャンプに参加していたことで、バルサアカデミーの運営会社アメージングスポーツラボジャパンが「世界に通じる賢い選手をつくる」というコンセプトでジュニアユースアカデミーを運営している事を知り本人に紹介。
本人は朝4時で試合を見るくらいスペインサッカーが好きで精度の高いパス回しで相手陣形を崩すプレーに憧れており、同じようなサッカーを好む子達が集まっている事に魅力を感じてはいたが親元を離れる想像が出来ず、当初県外に出る気持ちはなかったと思う。
6年生になり同学年の子達が県外にチャレンジしようとしている姿を見たこと、父親から「後悔のない選択を」と背中を押されたことで気持ちが変化。本人は、これまでのアカデミーで頂いたコメントを見直し、課題を整理し、自分で効率的に時間を作って自主練習をするようになった。
スポ少やアカデミーでは声を出してコーチングをする意識を高め、ゴールに向かう姿勢を持つと同時にゲームの中での運動量を増やすようにした。保護者はASLJ代表の浜田さんの本を読んだりして、どのような選手がセレクションに選ばれるのか情報収集をした。
これまで参加したキャンプや海外遠征時に頂いた評価表を見て、評価が高い所を強化徹底していく事が良いのではないかと分析し「判断の速さ」「パスの精度」「持久力」を見てもらえるよう作戦を立てた。
一次セレクションについてはトレーニングのコンセプトを理解して取り組めた。ここに関しては県外キャンプに繰り返し参加し続けた事が活きた。
ジュニアユースではコートも広くなり、ゲーム時間も延びる。気温35度を超える灼熱の中、10分×6本のゲームに自ら希望し、ほぼ交代なしで出続けたことで、本人の売りにしていた持久力を見せられたことはプラスになったかもしれない。
5年生の時に参加したASLJ主催のセレクションの要項には各ポディションでどのような能力を求めているのかが書かれていたので、本人の良さが活かせるサイドバックを選択してセレクションに向けて取り組んできた事も効果的だったかと思う。
最終セレクションでは一緒にプレーしたメンバーがエコノメソッドをある程度理解していた事でうまく連携をとることができ、希望したサイドバックの位置からビルドアップの起点となる動きを見せたり積極的にゴールに向かい豊富な運動量を見せることもできた。
将来、どのようにサッカーと関わっていきたいのか、どんな選手になりたいのか、どんなサッカーをしたいのか、3年間で自分の将来の姿をイメージしながら、そのステップとなる進路を選択できれば良い。いっぱい悩んで、いっぱい考えて、どんな選択にせよ、強い意志と固い決意で自分の道を歩いていって欲しい。
スポ少が「サッカーを通して様々な事を学ぶ場所」だとすればアカデミーはまさに「サッカーを学ぶ場所」最初に期待していた以上に、とても良い仲間・ライバル達と出会えました。保護者も高い意識の中で情報交換を行い、互いに高め合い、時には励まし合い、成長してこられたと思う。
またサッカーの知識や技術を高めるだけではなく、これまでに元日本代表の選手など世界を経験したプロの方々から、話を聞く機会や、直接指導をして頂いた事、プロの方々の言葉や行動、所作一つ一つが大きな学びとなり精神的な部分も育てて頂きました。
「心にとってアカデミーはどんな存在だった?」と質問してみました。しばらく悩んでから「選手1人1人の事を考えてくれる場所」と答えました。日頃のコーチの皆さんの御指導、様々な取組があってこその「今」だと思います。本当にありがとうございました
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