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ジュニアサッカーチームファイル File.3『グリーントラスト牛島サッカースポーツ少年団』

vol5

第3回目を数える『Junior Soccer Team File(ジュニアサッカーチームファイル)』今回は秋田市牛島小学校を拠点に活動し、今年度は団創立50周年の節目を迎える『グリーントラスト牛島サッカースポーツ少年団』を特集。

仲間を信頼(トラスト)してサッカーをする

スポーツを通しての人間教育。とりわけチームスポーツであるサッカーにおいては協調性を育むというアプローチは重要なものとなる。プレーにおいても周囲との協調を求められる場面は多い。

自陣ゴール前から相手ゴールまでたった一人で突き進んでいく場面はサッカーではまず見られない。必然的に、チームとして共通の認識の中でボールを運び、相手ゴールまで進む必要が出てくる。これは仲間への信頼、協調無くしてありえない。

チーム名に『トラスト(信頼)』を冠する『グリーントラスト牛島サッカースポーツ少年団』(以下牛島スポ少)が目指すのはまさに協調を要求される全員サッカー。この「全員サッカー」という言葉自体は多くのチームが用いるが、それを明確なチーム方針に据えているのが牛島スポ少の特徴だ。

人間教育にダイレクトに結びつくサッカー指導

牛島スポ少のサッカーは、仲間への声のかけ方や、ボールが無いところでのプレーに至るまで、すべてが全員サッカーを実現するために設計されている。

「オフザボール(ボールが無いところでのプレー)時にプレーに全く関わらない、立っているだけの場面があると全員サッカーにはならない。その為、ボールへの関りが薄い局面でも周囲を見ておき、良い準備が出来ているかが重要」と吉田監督。

この「見て準備しておく」という作業は、サッカープレイヤーとしての成否を分ける重要な要素。あるいはサッカーのみならず社会生活を送る上でもこの「準備」の考え方は重要な事ではないだろうか。チームとして目指す『全員サッカー』というスタイルがあることで、そこに向けて事前に見て準備を行い、周囲との協調を意識する必要が出てくる。

これらの適切な負荷が自然とサッカープレイヤーとして、人としての素養の向上に寄与する。サッカーの競技性から乖離した無理やりな人間教育ではなく、サッカーの競技特性を生かした人間性の向上が望めるのが牛島スポ少の特徴でありこうした環境はスポーツの価値そのものを高める非常に重要な要素と言える。

目覚ましい活躍を見せる牛島スポ少の女子OG選手達

牛島スポ少の特色の一つとして、女子選手の活躍が挙げられる。現在チームには2名の女子選手が在籍。過去には、秋田県ベストイレブンに選出された選手や、宮城県の女子サッカー名門高校である常盤木学園、北海道の大谷室蘭へ進路を取った選手もいた。

男子選手と女子選手の差異が比較的少ない小学生年代では、チームの主力が女子選手というケースも少なくない。牛島の女子選手達も試合に欠かせない戦力として活躍している。競技人口の少ない女子選手の中から、コンスタントに競技性の高い選手を育てあげるのは非常に難しい。そんな中で牛島スポ少の女子選手達のモチベーションが高いことは特筆に値する。チームとしてそうした女子選手達を輩出してきた実績を持っていることは、現在プレーする女子選手達にとっても非常に大きいはず。

女子、男子含め、中学~高校で活躍する素晴らしい選手達を多く育成してきた牛島スポ少。記念すべき団創立50周年を迎えたメモリアルイヤーにプレーする現在の選手達の今後の成長と活躍に目が離せない。

チーム情報

■練習場所
夏期:牛島小学校グラウンド
冬季:体育館

■練習日
火曜、水曜、土曜、日曜

■お問い合わせ先(事務局:吉田)
TEL:090-6629-1416
E-mailgtushijima@yahoo.co.jp

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