第4回目を数える『Junior Soccer Team File(ジュニアサッカーチームファイル)』2019年全日本少年サッカー秋田県大会優勝の実績をもつ『GROWTH FOOTBALL CLUB』を特集。高い水準の日常の中で選手たちのGROWTH(成長)を目指す今野監督にお話を伺った。
男鹿・潟上の雄『GROWTH FC』
2004年に発足し、2019年には全国の舞台へと駆け上がった男鹿・潟上の雄『GROWTH FOOTBALL CLUB』(以下、グロースFC)。総合型地域スポーツクラブを運営する『NPO法人 Athletic Club GROWTH(アスレチック クラブ グロース)』が展開するスポーツクラブのうちの1つがグロースFCとなる。
近年では、2019年全国大会出場、2020年TOYOTAジュニアカップベスト4の実績をもつ県内の強豪チームだ。監督の今野氏は秋田県トレセンの指導スタッフを務めており、今年度は秋田県トレセンU11の監督を担当。全国レベルの高い水準を熟知しており、自チームにおいても当然ながら高い水準を選手に求める。
日常の強度を高く、攻守ともに成長のスパイラルへ
取材当日は守備をテーマにトレーニングを実施。トレーニング冒頭より、寄せの速さ、コンタクトの強度を選手たちに要求。「ボールの移動中に少しでも寄せよう!」「相手を絶対に振り向かせるな!」「奪いきれ!」と熱のこもったコーチングで選手たちに高強度の守備を求めていた。それに呼応するように選手たちのプレー強度も高まる。
「日常から選手たちに要求していかなくては絶対にレベルは上がらない」と今野監督。強度の高い守備の中で攻撃側にもクオリティが求められ、結果、攻守ともに向上していく。攻撃のクオリティが上がれば守備側もより強く対応しなければならない。こういった上昇のスパイラルに選手たちを乗せ、個の成長を促すことがコンセプトになっている。
チーム名に冠するGROWTH(成長)という言葉がそのまま日々のトレーニングで要求されているように感じられた。
男女差無くプレー環境の選択肢を増やしたい
現在、グロースFCには男鹿・潟上両地区だけでなく、秋田市北部地区の選手も在籍。柔軟な受け入れ態勢を整えている。その姿勢は中学生対象のジュニアユース部門においても同様で、ジュニア年代とジュニアユース年代に対し選択肢を提供し、様々なエリアの選手を受け入れている。
地元である男鹿市においては小学2年生以下対象のスクールを行い、低学年の児童に対してもスポーツの場と選択肢を提供。当然男女の差もなく、実際に2名の女子選手がグロースFCで活動している。
実績のある強豪チームになると「強化先行」というスタイルになりがちであるが、グロースFCの「多くの子供達に選択肢を与える」という姿勢は、本来スポーツが持つ価値を再認識させてくれる。総合型地域スポーツクラブとして活動するグロースFCは様々な種目のスポーツプログラムも提供しており、まさにスポーツを通じた地域振興と生きがいの創出を体現している。
県内はもちろん全国からも認知される観光地であるここ男鹿市において、スポーツの分野から男鹿市を盛り上げるグロースの活動にこれからも目が離せない
[TEAM DATA]
■練習日
火、木、土、日
■練習場所
男鹿総合運動公園、北公民館、他 男鹿・潟上地区公共施設
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